■■■未知との遭遇・特別編('80米)

監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:リチャード・ドレイファス、メリンダ・ディロン、フランソワ・トリュフォー

スター・ウォーズ」がお祭りなら、こちらはちょいシリアスなミステリ仕立てのSFでした。この超大作2本が(日本で)公開された78年は空前のSFブームで、亜流作品が次々と作られ(特に国産はひどかった)消えていった中で、この2本はやっぱり圧倒的な存在感でした。スピルバーグとSFX(という言葉自体が懐かしい)のダグラス・トランブルの名前を大いに売った作品。原題は「第三種接近遭遇」の意味で、ちょうどドレイファス、ディロンなどの人々を指します。「野性の少年」に続いてトリュフォーのこういう役はなかなかはまります。インディアナ(だっけ)のバリー少年の家の風景が周りに何にもなくて、強烈なイメージありました。夜なら漆黒の闇なんでしょうがそこはスピルバーグらしく、星々の明かりが差すみたいなイメージ。バリー少年が連れ去られるシーンのおもちゃ、冷蔵庫、洗濯機等が動き出すシーンは、スピルバーグのファンタ系映画には定番のシーンですねえ。他にはテリー・ガー、ボブ・バラバンら。テーマ曲(もちろんジョン・ウイリアムス)は#13まで上がるヒットとなりました。劇場で見たのは最初のヴァージョンですけど、80年にマザーシップ内を描いたシーンを加えた「特別編」が出てからはオリジナル・ヴァージョンは封印されてます。"星に願いを"のメロディーを挿入したのは「特別編」です。