グッバイ・クリーム

10■Goodbye / Cream ('69,Polydor)

グッバイ・クリーム(紙ジャケット仕様)

グッバイ・クリーム(紙ジャケット仕様)

解散後に出たクリームのラスト作。ライヴとスタジオが3曲ずつで、噂のライヴ演奏のすさまじさが堪能できます。僕が洋楽聴き始めた76年にも、クリームというビートルズよりも前に解散したバンドが、あたかも現役バンドであるかのように新編集の(どれもが安直な作りだったが)ベストが量産されるなど、レコード会社としては商品価値がしっかりあったバンドでした(クラプトンが「Slowhand」とか出してる時代でさえ…)。当時はクリーム=ハードロックという図式がまだ通用してましたが、今聞くとこれはジャズ+ブルーズ+ロックというのがわかります。存在感ではクラプトン以上なのがジャック・ブルースのbass。ソロでも重要なレパートリーとなった"Badge"はジョージ・ハリスンとの共作。最後の2曲はいかにも未発表曲然としてます。