17004■いのちぼうにふろう('70日本)

監督:小林正樹
出演:仲代達矢佐藤慶栗原小巻勝新太郎

小林正樹監督の「いのちぼうにふろう」('70日本)見ました。原作は山本周五郎の「深川安楽亭」ですが、後に市川崑監督の「どら平太」(そっちも同じ原作者)で同じような設定になっていて既視感を感じます。製作は「四騎の会」で、これは黒澤明市川崑木下恵介小林正樹が結成した映画プロダクションで、本作はその第1作です。豪快なチャンバラの痛快時代劇というわけではなく、一種のピカレスク・ロマンになっていて、主人公の仲代達矢佐藤慶のダークな情熱が描かれます。勝新の役どころが異色でおいしいところを持って行ってしまいます。ワコちゃんでてますがチョイ役で残念。