【バーズの50曲】8・Hickory Wind('68)
カントリー・ロックの最初の1枚となった「Sweetheart Of The Rodeo」に入ったグラム・パーソンズ曲。このアルバムはインターナショナル・サブマリン・バンド出身のグラムがヒルマンの紹介でバーズに参加した結果、リーダーのマッギンよりも目立ってしまい母屋を乗っ取られた感があります。ただスクエアなものの象徴だったカントリーと反体制の象徴のロックが合体するにはなかなか意思の疎通に難があり、古いカントリーソングを取り上げた学究的な内容にアルバムはなってしまった感じもあります。しかしこの"Hickory Wind"でのカントリー・ロックならぬカントリーなグラムの歌い方が印象的です。後に遺作となった「Grievous Angel」でも再演(疑似ライヴ)。steelはロイド・グリーン。