【続70's映画懐かし地獄】2・スケアクロウ('73米)

追悼アレサ・フランクリンという事で(ジーン・ハックマンとアル・パチーノがハックマンの妹の地元デンバーの店で大暴れする前のダンスシーンで、"Natural Woman"がかかるのです)。ジェリー・シャッツバーグ監督作品のニューシネマ。カンヌでも大きな賞を二つ取りました。無口なハックマンと陽気なパチーノのロードムーヴィーで、今にも降り出しそうな天気の風の強い街道沿いの荒れ地(ころころ転がる乾草をあれがタンブルウィードだと教えてくれたのCさんでした)の出会いのシーン(小文字で出るシンプルなクレジットがクール)からメンタルをやられたパチーノを病院に置いて、またここへ戻ってくるとピッツバーグまでの往復飛行機代を体のあちこちから工面するシーンで唐突に終わるラストまで、味のある映画です。土くさいフレッド・マイロウのザ・バンドライクな音楽もいいです。初めて見たのは今池名古屋シネマテークでの上映会でした。