Carter,Valerie(ヴァレリー・カーター)

a■■■Just A Stone's Throw Away ('77)

愛はすぐそばに(紙ジャケット仕様)

愛はすぐそばに(紙ジャケット仕様)

b■■Wild Child ('78)
c■■■The Way It Is ('96)
d■■Find A River ('98)
e■Midnight Over Honey River ('04)
ヴァレリー・カーターといえば、ハウディー・ムーンでデビューしたときはぽっちゃりで垢抜けなさが目立っていたが、EW&Fリトル・フィートのメンバーをバックにしたaではジャケットからして世紀の美少女ぶりで、当時の女性voブームにも乗って、次世代のリンダ・ロンシュタット候補に華々しく名乗りを上げた、かに見えたが結局はマニア好みで一般的な評価はなかった(シングルになった"Ooh Child"はファイヴ・ステアステップスの、タイトル曲はバーバラ・キースのカヴァー)。bではぐっとAORに接近して僕にはさっぱりだったが、その後ジャクソン・ブラウンジェームズ・テイラーなどのコーラスシンガーとして彩りを飾った。カムバック作のcは日本原盤(ポニー・キャニオン・インターナショナル)ながら、世界に通用する1枚。dはミニアルバム。ライヴのeは全く冴えないが(バンドが悪い)・・・ パイド・パイパー・ハウスのイヴェントでのミニライヴが懐かしい。


Cashman & West(キャッシュマン&ウエスト)

テリー・キャッシュマン、ジーン・ピッツリ、トミー・ウエストの3人がCP&Wを組んだのが67年。C&Pとしてスパンキー&アワー・ギャングの"Sunday Will Never Be The Same"('67)を書いていた事は知らなかった。Pが抜けC&Wで72年から75年までDunhillとABCに数枚のLPあり。72年の"American City Suite"が#27で最大のヒット。

またジム・クロウチのprodやら、元シャナナのヘンリー・グロス、ディーン・フリードマンなどのヒットを生んだLifesongというレーベルを立ち上げた。

American City Suite: The Very Best of Cashman & West

American City Suite: The Very Best of Cashman & West

Cat Mother(キャット・マザー)

Street Giveth & Street Taketh Away

Street Giveth & Street Taketh Away

■The Street Giventh ('69)
キャット・マザー&ザ・オール・ナイト・ニュース・ボーイズは、ジミ・ヘンドリックスがそのデビュー作をprodしたことで知られているNYの5人組。まあR&Bやジャズ、サイケが一緒になったような何でもありの、いかにもあの時代らしいバンド。ロックンロール・メドレー"Good Old Rock'N'Roll"がヒット(#21)。"Favors"もいい。

Cassidy,David(デイヴィッド・キャシディ)

夢のつぶやき

夢のつぶやき

a■■Dreams Are Nuttin' More Than Wishes('73)
b■■Higher They Climb('75)
俳優としてTVドラマに出演した70's初めに「パートリッジ・ファミリー」の大人気でブレイクしたアイドル。パートリッジ・ファミリーとして出した"I Think I Love You"('70,Bell,#)の大ヒットもあって、並行して72年からソロ活動を開始。この人のすごいところはフツーのアイドルではなくだんだん音楽的に成熟していったところ。aはBellから出た3枚目でスプーンフルの"Daydream"、"Fever"などをカヴァーしたポップな出来がうれしい。RCAに移った5thのbではブルース・ジョンストンがprodで、一気にゴージャスなポップスに変化。BB5("Darlin'"は力強い)、MFQのカヴァーに交じって後にバリー・マニロウがヒットさせるジョンストン作の"I Write The Song"を収録。この頃は本国以上にイギリスで人気があった。RCA第3弾の「Home Is Where the Heart Is」('76)ではWingsの"Tomorrow"をカヴァー。