control#2

アンノウン・プレジャーズ【コレクターズ・エディション】

アンノウン・プレジャーズ【コレクターズ・エディション】

■She's Lost Control / Joy Division
リアル・タイムでジョイ・ディヴィジョンの事は知りません。現在のアルタナティヴ・シーンのルーツとも言える重要バンドの一つ。マンチェスターのFactoryレーベルを代表するバンドで、76年にイアン・カーティス(vo)、バーナード・アルブレヒト(g)を中心に結成され79年に「Unknown Pleasures」でデビュー。

パンクの陽の祖をセックス・ピストルズとするならば陰の父は、このバンド。ミドルテンポをキープしながら吐露される、霊の青白い炎の様なカーティスのvoが、意図的に合うとする不隠きわまりない骨太bassと呼応し合って、ファンキーな感覚さえ生み出している。特筆すべきはリズム・ボックスの様なスネア感覚を持つds。(サエキけんぞう

これはレココレ'04/3でのUKニュー・ウェイヴの特集でのコメントですが、まさにいいえて妙です。


80年の全米ツアーの前日にカーティスは首をつって死んでしまうのですが、元々鬱病的な部分があったこのvoの存在感とbassがこのバンドを支えています。最大のヒットとなった"Love Will Tear Us Apart"は彼らの音楽の中で一番ポップなのでは?

カーティスの死後、バンドはニュー・オーダーを名乗りエレ・ポップのジャンルで成功を収めました。特にヒップ・ホップ・カルチャーと結びついた事は、あの英オルタナ系のバンドとはどうしても結びつかなかったのです。

カーティスの死の事を歌ったといわれる"Blue Monday"('83)

Baldry,Long John(ロング・ジョン・ボールドリー)

190cmの長身ゆえにロング・ジョンと呼ばれるようになったボールドリーは、アレクシス・コーナーのブルーズ・インコーポレイテッドやシリル・デイヴィスのR&Bオール・スターズなど黎明期の英R&Bシーンで活躍。デイヴィスの死後バンドは、LJBをフロントにフーチー・クーチー・メンを名乗った。ブライアン・オーガーとのスティームパケットを経て、無名時代のエルトン・ジョンが参加したブルーゾロジーをバックにポップな作風に転じた"Let The Heataches Begin"('67,Pye,#1)はR&Bテイストなし。70's初めにWarner Brosから出した2枚は中古屋でよく見かけるもの。この辺はR&B路線らしい。すでにこの頃は「あの人は今」的な扱いだった。

It Ain't Easy

It Ain't Easy


#14宇宙からの贈りもの〜マンモス・フラワー


昨日の続きの「Q」第3話4話
火星からの贈りもの、ナメゴンが登場する第3話はラストが秀逸。「無限にある海水がこのドラマを締めくくってくれるに違いない。ただ地球上での政治的実権を握るための宇宙開発の競争が行われる限り、第2の宇宙からの贈りものが届くに違いない。それは多分海水を飲んでますます巨大になり強靭になる恐るべき怪物に違いない」という石坂浩二のナレーションが渋いです。ゲストは田崎潤。ナメゴンのぬめっとした質感がうまく表れています。
第4話は、そもそも「アンバランス」として企画されたシリーズの最初の1本といいます。都心に現れた有史以前の巨大植物ジュランの話。マニアには評判の1本ですが僕的にはどうも…ゲストは堺左千夫、中山豊(この二人は「独陸愚連隊西へ」で共演してますね)。

Bristol,Johnny(ジョニー・ブリストル)

ハング・オン・イン・ゼア・ベイビー

ハング・オン・イン・ゼア・ベイビー

P5さん、天パーさん、Junpeeさんらソウル系のセレクターが多かった頃には、セレクト合戦やるたびにソウルの名曲を知ってた気もしますが、最近はそっち系が弱いのでやや不満です。さてジョニー・ブリストルもP5さんが大昔に入れてました。元々Motownのソングライターだった人で、74年にMotownを離れMGMからソロデビューします。それが有名な「Hang On There Baby」でタイトル曲は#8まで上がったヒット曲です。マーヴィン・ゲイの"What's Goin' On"とラヴ・アンリミテッドの"Love Theme"のエッセンスをまぶしたようなグルーヴィーなナンバーです。デイヴィッド・T・ウォーカーのgをフィーチャー。同じ頃ブリストルボズ・スキャッグスの「Slow Dancer」をprodしてます。

Brown Polly(ポリー・ブラウン)

ポリー・ブラウン・ストーリー

ポリー・ブラウン・ストーリー

■Polly Brown Stroy('01)
ピケティウィッチのvo。69年から72年までバンドの活動の後、74年にスウィート・ドリームズの名前でアバのカヴァー"Honey Honey"とソロ名義でディスコ調の"Up in a Puff of Smoke"(GTO)をリリース。後者はUK#43/US#3のヒットとしている。ロックというよりはショウビズ的な色合いが濃いポップ。


Booker T.& MG's(ブッカー・T.&MGズ)

ブッカー・T・ジョーンズ(kb)、アル・ジャクソン(ds)、スティーヴ・クロッパー(g)、ダック・ダン(b)から成るR&Bインスト・グループ。元々はStaxのハウスバンドで、オーティス・レディングウィルソン・ピケット、サム&デイヴ等のバッキングを担当。62年に"Green Onion"(Volt,#3)、67年に"Hip Hug Her"(Stax,#37)、68年に"Soul Limbo"(#17)、"Hang'em High"(#9)、69年に"Time Is Tight"(#6)のヒットがある。





アル・ジャクソンの死後はウィリー・ホール(ds)が参加してAsylumから「Universal Language」('75)をリリース。