ice#2

■Ice People / Link Wray
例えば60'sの"Rumble"の様なガレージな曲と、70's初めのフォーキーなリンク・レイの姿が同じ人とは到底思えないんです。71年の「Link Wray」(Polydor)には、ザ・バンドの影がちらほらとよぎります。ジャケットはいい感じなんですけどなんとなくノレなくて手放してしまいましたが。惜しかったかなあ。"Ice People"はリラックスしたいい感じです。

恋を抱きしめよう

ストリート・ラッツ(UKヴァージョン)(紙ジャケット仕様)

ストリート・ラッツ(UKヴァージョン)(紙ジャケット仕様)

【河馬】64・We Can Work It Out
ディープ・パープル、マイク・ハリスン(スプーキー・トゥース)、ハンブル・パイがカヴァーしたビートルズ曲です。この3バンドだけではないですが、ちょっと珍しい感じですね。この中では一番中途半端な解釈のハンブル・パイ行きます。末期の混沌作「Street Rats」なんだからしょうがない("Drive My Car"のカントリーロッキン(feat.B・J・コールなカヴァーもありました)か。

■■シャーロック・ホームズの冒険(’70米)

監督:ビリー・ワイルダー
出演:ロバート・スティーヴンス、コリン・ブレイクリー、ジェヌヴィエーヴ・パージュ

ワイルダー作品としては評価が低いんでしたっけ。長い事見られなかったホームズもの、今ではDVD化されてます。当初は4時間を超える大作だったらしいけど編集されて2つのエピソードを残すまでになったとか。ネッシー(実は潜水艦)まで出てくる幅広い仕掛けは結構面白い。それでも黄金の50'sと比べるのは可哀そうですけど、60'sの作品と比べてもワイルダーらしくないというか、下降線に入ってる事がしっかりわかってしまって、以後の作品を知ってると余計もの悲しい1作かもしれません。ジェヌヴィエーヴ・パージュってこの作品しか知りませんね。こびとという言葉が使えないのか、ミジェッツ(midgets)という単語をこれで知りました(大昔見た深夜TV吹き替えではどうだったか忘れた)。ホームズの兄を演じたクリストファー・リーは、独映画で弟も演じてるんで、兄弟ホームズを演じた唯一の俳優(wikiより)とか。スコットランドの風景が古式ゆかしい感じでなごみます。邦訳は「シャーロック・ホームズの優雅な生活」(創元推理文庫)でした(M&M・ハードウィック作)。

キキ・ディー

I've Got the Music in Me

I've Got the Music in Me

夜ごとの美女】キキ・ディー
キキ・ディーはイギリスの女性sswですが、何よりもエルトン・ジョンとのデュエット曲"Don't Go Breaking My Heart"('76)でオーバーオール着て歌うおばさんというイメージがしっかりついてしまってるのでなかなかつらいものがあります(僕的には)。元々はダスティ・スプリングフィールドのコーラスだった人で、Motownと契約した最初の英国人としても知られています。73年にエルトンのRocketレーベルに移籍し、キキ・ディー・バンドとして74年にリリースしたのが"I've Got The Music In Me"です。バンド名がクレジットされているのですが、メンバーはおそらくジョー・パートリッジ(g〜後にコックニー・レベル)、フィル・カーティス(b)、ロジャー・ポープ(ds〜フックフット)、バイアス・ボシュエル(kb〜元トゥリーズ)でしょう。またハートがデビュー前にステージでカヴァーしていた事でも知られています。78年の「Magazine」に収録されたライヴは75年のものとの事。この事を教えてくれたのはFB友のCHIKAKOさんだった覚え。