#2 Pre Eagles Henley篇

Don Henleyは、47年にTexas州Gilmarで生まれる。63年に仲間と結成したバンドは、紆余曲折を経ながら、Felicity*1、Shiloh(Tennessee州にある南北戦争の戦地の名)と名前を変えながら活動。メンバーは、DH(ds,vo)、Mike Bowden(g)、Richard Bowden(b,vo)、Al Perkins(steel,g)、Jim Ed Norman(kb)の5人。
70年にLAへやってきて、またしてもAmosというカリフォルニアのインディーから、唯一のLPをリリース(prodは、当時First EditionのKenny Rogers)。

これまた5桁を越えてしまう、激レア盤ながら、一応バンドサウンドで、Longbranchよりは、聞かせる。哀愁のカントリー・ロックとは褒めすぎで、大半はDHのvoながら、引っ掛からない曲も多い。その中”God Is Where You Find Him ”が素晴らしい。2人のBowdenは従兄弟で、Richardが歌う曲は、まるでSpencer Davis GroupのDavisが歌う曲みたい(つまり冴えない)。
Perkins(後にFlying Burrito Bros、そしてManassas)がsteelを弾くインストもある。ベストトラックは、Mike McGuinnesが書いた”Simple Little Down Home Rock And Roll Love Song For Rosie ”でJohn Henry Kurtzのカヴァーもある。去年だか豪産のあやしげなCDが出回ったが、もちろんブート。ShilohにはLP未収録のシングルがあって”Jennifer / Tell Me To Get Out Of Your Life”は、Felicityも入ってる先のブートで聞けるがかなり音が悪い。

同じAmosの売れない仲間、Longbranchとの交流がEagelsへとつながったわけだが、Bowden兄弟のLinda Ronstadt Bandへの参加に便乗した、DHとGFの行動が次のステップへとつながってゆく。

*1:”Hurtin' / I'll Try It”がブート「All Those Years」で聞ける。A面はGS風のガレージサウンドで、チープなorganがいい味