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a■100 Oxford Street ('9?)*
b■Art Gallery ('95)
Art Gallery
アートウッズは、ロニー・ウッドの兄、アート(vo)、後にディープ・パープルのジョン・ロード(org)、後にブルーズブレイカーズのキーフ・ハートレー(ds)らを中心としたR&Bグループ。10年位前から元祖モッズとしてクラブシーンでは再評価されていて、世の中何が起こるかわからないものだ。初めて知ったのはシンコーから出たパープル本*1だけど、64年にDデッカから出た唯一のLP「Art Gallery」にシングル曲など14曲を足したのがレパートワーからのb。aはエドセルから出た編集LPでこれを見つけたときもビックリだった。64年から3年間の活動だったが、その当時は大した評価もなかったはずだ。
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■Step Off ('72)*
アッシュマン・レイノルズは、ジンジャー・ベイカーのエアフォースにいた、紅一点アリキ・アッシュマン(vo)とハリー・レイノルズ(b.g,vo)を中心としたグループで、スワンプとかカントリー・ロックに近い音を出している。中期フリートウッド・マックに近い音だと思ったら、「Penguin」の頃のメンバー、ボブ・ウエストン(g)をフィーチャー。特にアピールする点はないけど、まあ悪くない。未CD化。持ってるのは米Polydorから出たLP。
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a■ひこうき雲 ('73)*
ひこうき雲
b■Misslim ('74)*
c■Cobalt Hour ('75)*
d■14番目の月 ('76)*
e■シングルス ('9?)
f■Yumi Arai The Concert With Old Friends ('96)
ユーミン(荒井由実)といえば今もって荒井時代というのはここ20年くらい変わらない。やはり多感な時期にリアルタイムに接した(といっても正確にはcだけど)のは大きい。aは私小説的な内容でユーミンの持つ英国的センス*2とキャラメル・ママのアメリカンなセンス*3が違和感を持ちつつ両者が共存している。浴びるくらい聞いたbも名曲ぞろいだけど。eはここでしか聞けないデビュー・シングルを含むコンピCD("翳りゆく部屋"も収録)。初期の作品はリリース当時はエキスプレス(東芝)から出ていたが、アルファが独立してからは、この4枚はアルファからリリースされている。fは荒井名義で行ったティン・パン・アレー・バックのライヴ盤。
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a■Streetnoise ('68)
b■The Best Of Brian Auger's Oblivion Express ('96)
Best of Oblivion Express
古くはスティームパケットで活動していたorgan奏者、ブライアン・オーガーのキャリアも長い。有名なのはジュリー・ドリスコール(vo)を加えたトリニティでの名盤a。いささか時代がかってはいるが、ローラ・ニーロ、ドアーズ、ニーナ・シモンなどのカヴァー、政治的なメッセージが含まれた曲、印象的なジャケットなどひっくるめて素晴らしい。70'sに入るとオブリヴィオン・エクスプレスを結成するのだけど、このバンドは90'sのクラブシーンで突如再評価されて、日本でもザクザク再発されたりした。コンピ(確かトラットリアから出たのが最初かな)CDもいろいろあるがbは、ポリドールから出たもの。初期のジャズロックからまさにフリーソウル的なものまで玉石混合の味わい。

*1:作者は大貫憲章

*2:タイトル曲のプロコル・ハルム的なオルガン

*3:はちみつぱいのコマコが参加した"紙ヒコーキ"は、日本語による最高のカントリーロックのひとつ