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a■Ashton Gardner & Dyke ('69)
b■The Worst Of Ashton Gardner + Dyke ('71)
Worst of
c■What A Bloody Long Day It's Been ('72)
d■Let It Roll Live 1971 ('01)
アシュトン、ガードナー&ダイクは、トニー・アシュトン(vo,kb)、キム・ガードナー(b)、ロイ・ダイク(ds)のトリオ。編成からするとプログレだけど、これにホーンを加えて、音の方はビッグ・バンド・ロック(?)となる。レモ4と名乗ったビートバンドが前身だが*1、アシュトンの小型ジョー・コッカーともいえる喉はたしかにビート向きではない(レモ4では歌ってない)。aはポリドールからのデビュー作でヒット曲"Ressurection Shuffle"を含む。bはキャピトルから出た2枚目。クラプトンとジョージが変名で参加した"I'm Your Spiritual Breadman"が素晴らしい。cは&Companyとしてホーンズとgを加えた最終作。dは新生パープルから出た復刻音源。解散後アシュトンは、ジョン・ロードとの仕事が中心となるが、メディシン・ヘッドやファミリーにも参加。あとの二人はバジャーに。
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a■Birthday ('67)
b■Live ('70)
c■Waterbed In Trinidad ('72)
ウォーターベッド・イン・トリニダード(紙ジャケット仕様)
d■From Original Master Tape ('9?)
e■Anthology ('02)
ソフトロックといえばアソシエーションを思い出す時期が確かにあった。「ソフトロック」という言葉が今ほど手垢にまみれてなかった頃。ソフトロックという名前だが、それでも根底にあるのはやはりロックではなく、ジャズ的なコーラスだったりするのだ。ヴォリュームたっぷりのeを聞くと再認識。けどヴォリュームとしてはd(これが世界初の彼らのCDだった。日本盤オンリー)くらいで十分。bは聴衆が少なくともロックの聴衆ではない。cは晩年の傑作。"Snow Queen"や"Indiana Wells Woman"がいい。
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a■Red Tape ('76)
b■Are You Ready ('80)*
ラシックス・?とキャンディメンを母体とした南部のバンド、アトランタ・リズム・セクションは、南部らしからぬ洗練された音楽性を持つ(モーズ・ジョーンズと同じ)。代表作は「Champaign Jam」あたりだろうけど、単体でのCD化が遅れているのでしょうがない。bは2枚組のライヴで、中身は熱いが表面上は醒めている、その加減が絶妙。
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a■L'Araignee Mal ('75)*
L'araignee-Mal
b■Tertio ('78)*
わずかな期間だがユーロ・ロックにはまったこともあった。もちろんキングの「ユーロピアン・ロック・コレクション」のおかげ。英国ものが入手困難だったので、そっちを代用品としてたのだ。それでもイタリアン・ロック派よりもフレンチ・ロック派だった。aは「夢魔」という邦題が付いたアトールの2枚目で、日本デビュー作。オカルトっぽい歌詞の曲も多いが際立った演奏力が有無を言わせない。bは3枚目でポップ寄り。
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■Good News ('77)*
ジム・ケルトナー(ds)、ダニー・コーチマー(g,vo)、ポール・ストールワース(b)、ディヴィッド・フォスター(kb)によるアティチューズが残した2枚は、リリースがジョージ・ハリスンのダーク・ホースからという事もあって、CD化がなかなか難しいようだ(同様の理由でスプリンターも)。ただしそのメンツから受けるイメージと比べると音の方はまったくつまらなかったけど。これは2枚目(ワーナー・パイオニアから)。"Sweet Summer Music"くらいしか好きな曲はなかった覚え。「紳士録」という邦題の1枚目(キングから)には、JTがとりあげた"Honey Don't Leave LA"を収録。
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■Friend's Friend's Friends ('70)
Friends, Friends, Friend
g抜きの初期クリムゾンといった印象のオーディエンスは、69年にデビューした4人組。非常に知的なイメージはある。ファンタジックなジャケットの本作は、ポリドールからカリスマに移っての物。キース・ジェメル(後にサミー)のsaxのせいでクリムゾンを思い出すのかな。

*1:ハンブルグのStarclubというレーベルからCDあり