[アルバム・レヴュー]Best Of Yvonne Elliman

急にイヴォンヌ・エリマンが聞きたくなったのは、少し前に見た「サタディ・ナイト・フィーバー」の中で流れていた”If I Can't Have You”のせいだ。Bee GeesのGibb兄弟が書いたその曲は、映画のサントラのメガヒットの流れを組んで、#1となったが、ディスコ曲と片付けるには惜しい何かがあるような気がして確かめたかったのだ。

本当に聞きたかったのは、ポコの”From The Inside”のカヴァーの入った「Rising Sun」('75)というアルバムだったけど、入手困難だったので安易なベストを。これは、今年出た、Millenium Collectionと題されたもの。
ハワイ出身で、70's始めにJesus Christ Superstarのロンドン・キャストのマリア役(キリスト役は、ディープ・パープルのイアン・ギラン)に選ばれたことで知られるようになった人。それが縁でパープル・レーベルからデビューし、その後エリック・クラプトン・バンドのコーラスに招かれ、”I Shot The Sheriff”で印象的な歌声を聞かせた。
今度はその流れで、クラプトンの所属するレーベル、RSOからソロデビュー。
そのデビュー作が先の「Rising Sun」で、ここにはメロウすぎる”Best Of My Love”(イーグルス)のカヴァーも収録。
77年の「Love Me」からはタイトル曲がヒット。これもGibb兄弟の作でポップ・ディスコ的なナンバー。同じレーベルのプレイヤーのヒット曲”Baby Come Back”を思い出す場面もある。バーバラ・ルイスのカヴァーの”Hello Stranger”もコマーシャルな白人ソウルの範疇にある。

ロバート・アペルがprodした「Night Flight」からは件の、”If I Can't Have You”がヒット。バラードを思いいれたっぷりに歌うような作風は、彼女にあってるかどうかはともかく、アッパーなディスコ曲と、ムーディーなバラードという路線が確立した。
このベストには、映画「モーメント・バイ・モーメント」からのタイトル曲が収録されてて、これまたトラボルタ主演の映画だった。

             20th Century Masters: Millennium Collection


このジャケはキュートな感じだけど、
Best of や イヴォンヌ もあって、よくわからない(^^)