23■■偶然にも最悪な少年('03日)
監督:グ・スーヨン
主演:市原隼人、中島美嘉、池内博之、矢沢心、余貴美子、柄本明、大滝秀治
CMディレクターのグ・スーヨンが自身の書き下ろした小説を下に初メガホンを取ったもの。これがまた異種業種初監督はつまらない論議を活性化させるような、見る人を選ぶ出来だ。R15指定を受けてるのは、万引き、ドラッグ、イジメ、民族問題、近親相姦などのテーマがちりばめられてるからだろうけど、どれも表面的で深みに欠ける。そもそも自殺した姉(矢沢=「バウンスkoギャル」のマル)の死体を連れて、祖国=韓国を見せたいと博多に向かう、というのはいったいなんだろう。ただカメオ的に出演した豪華キャスト(津川雅彦、高橋克信、永瀬正敏、塚本高史、ともさかりえ、加藤あい、蒼井優、前田愛、風吹ジュン、佐藤江梨子)といい、いかにも体温低そうな中島の目(決して好きなタイプではないのだが)、なんかちょっと引っ掛かりはする映画。分かれ道で飛び蹴りいれる中島とか、マヨネーズ&ケチャップを部屋中に撒き散らす蒼井とかすごいシーンはあるが。
それにしても■■、という評価は自分で言うのもおかしいが幅広すぎ。■■■■は、大傑作(まあ少ない、DVD欲しいなあ)、■■■は、傑作(録画したテープは消さない)、■■は、まあフツー、■は、怒るよ、という感じなのだけど。
1h53