24■■マルサの女2('87日)

監督:伊丹十三
主演:宮本信子三国連太郎津川雅彦加藤治子洞口依子益岡徹
久しぶりに伊丹十三が見たくなった。80年代から90年代にかけてわかりやすいエンターテイメント邦画を撮ってた人。突然の自殺を遂げてしまったが、特に初期の作品(「お葬式」、「タンポポ」「マルサの女」)は今見ても十分おもしろい。これはシリーズ第2作で、バブル華やかな頃の地上げ屋と宗教法人をめぐる話。この人の映画に対して、必ずあまり関係ないエロなシーンがある、という女性の批判的な意見があったが、それは置いといて、伊丹映画で脱ぐ女性には昔からあまり惹かれないのだ。とはいっても「ドレミファ娘の血は騒ぐ」というインディー映画(監督は黒澤清)でデビューして(それ以前に「激写」で脱いでいた)洞口が、出ているのは見逃せない(この人も現場を愛する映画人だったが、近年は療養中で女優活動を休止しているのが惜しい)。