紅い花 / UA

11
色もの
UAのファースト「11」が出た頃(’96)はまだリアルタイムな日本ものも追っかけてたことを懐かしく思い出す。ほとんど覚えてないのだけど、今は無き新宿パワーステーションのイヴェント、Tokyo Acoustic Niteで、UAのステージを見たことがある。まだ”情熱”のヒット以前のブレイク前だったと記憶するが、お目当てのThe Changがあまりにすばらしかったので、見たという記憶しかないのは、もったいない。
この「11」は、モンド・グロッソ大沢伸一リトル・クリーチャーズ青柳拓次朝本浩文、めいなCo.、Cobaなどがprodとして参加、それぞれの色をつけている。紅い花は、”水色”同様めいなCo.のprod。”昼の思い出、夜だけに咲く花”という歌詞にドキッとする。Honziのviolinをフィーチャー。
ヴァラエティ豊かなこの中では他には、”リズム””大きな木に甘えて”がいい。
「クラブ風」という音がこの頃のキーワードだったなあ。今じゃ当たり前の、暗黙の了解とされてる音がここにある。これ以降UAっぽい歌い方のシンガーの増えたこと。それを思えば、90’sのJ−Pop(この言葉嫌いやけど)のターニング・ポイントともいえるアルバム。まだ村上淳と結婚前の独身時代のUA。