Big City Cat / Steve Forbert

Alive on Arrival
cityつながり。
先日紙ジャケでCD化されたスティーヴ・フォーバートの「Alive On Arrival」はパンク〜ニュー・ウェイヴの時代に登場したきわめてオーソドックスなフォーキーなsswだっただけに、新鮮だった。当時FMでもわりと取り上げられ、ハスキーな声とシンプルなac−g、そしてharmonicaに酔った。まだあどけないかわいらしさがあった事もあって、ロック雑誌の女性編集者にはウケがよかった記憶。
ミシシッピー生まれでNYへやってきて、都会での暮らしに苦労しながら、それでも何とかやってるよ、みたいなBig City Catは、デヴィッド・サンボーンのsaxをフィーチャーした曲でなかなか小気味よい。寝苦しい都会の夏の夜(というと「裏窓」を思い出すのだけど)を思い出す感じ。”Goin'Down To Laurel”はカントリー・ロック的な感じもあるが、スティーヴ・バー(g)らによるシンプルな演奏もフォーバートの歌を引き出すのに成功してる感じ。大ヒットした”Romeo’s Tune”(シュープリームスのフロレーレンス・バラードに捧げられた)の入った「Jackrabbit Slim」はジョン・サイモンのprodで、これに限ってはサイモンとは合わない感じだった。