■■そして誰もいなくなった:アガサ・クリスティー(ハヤカワHM文庫)

そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読み返すのは30年ぶりくらいか?76年に創刊された早川書房のミステリ文庫の第1回発売の1つ。クリスティーが赤、クィーンが青、カーが緑、ガードナーが黄、ウールリッチが黒だった(背表紙)。ちょうど中2で海外の推理小説を読み始めだったから、創元推理とHM文庫には相当世話になった。さてポアロミス・マープルといったキャラクターが出てこないクリスティー作品もいくつかあって、これもその1つ。あまりに印象的なプロットは、そんなのあり?という感じだけど、はまった。クリスティーは普通小説以外は全部読んだけど、文章的に平易なのが入門としては最適だったのかも。戦前の風俗だから、ピンと来ない部分は多いけど。映画化されているが、どれもX。エンディングを変えるなんて、持っての他だ。画像は最近のもので、手持ちのはもっと格調高いのだ。