■■■ミステリー・ゾーン:ロッド・サーリング(文春文庫)

50’sの有名なTVシリーズ(原題はTwilight Zone)は、その当時のモダン・ホラーといわれる作家(リチャード・マシスンレイ・ブラッドベリetc)の原作を取り上げていたが、番組ホストであり、脚本家だったロッド・サーリングのペンになるものも多い。83年に文庫オリジナルの形で出た本書は、サーリングの作品ばかり集めたもの。その後好評によって続編も出たが、これが一番の出来。久々の再読で改めて感じた。特に冒頭の”だれもいなくなった町”が北村薫の「ターン」に与えた影響は大きい。