ソフト・マシーン

BBC Radio 1971-1974
BBC Radio 1971-1974
ソフト・マシーンのBBC音源はここ数年で1ダース以上のものが発掘されている。と言うことはジャズ番組とはいえ、需要はかなり当時からあったわけだ。去年HUXから出たこの2枚組は、「5」「6」そして8枚目の「Bundles」期までのスタジオライヴが収められている。
今日聴いてたのは後半で、カール・ジェンキンズ(kb,wind)、ロイ・バビントン(b)、ジョン・マーシャル(ds)のニュークリアス出身者が半数を占めた時期で、よりフュージョン・ジャズ色を強めた頃。唯一のオリジナル・メンバー、マイク・ラトリッジの暴力的なトーンのorganは健在だが、「Bundles」期の作品では、オリジナル・メンバーのデヴィッド・アレン以来のギタリストの加入となった、アラン・ホールズワース(g)とジェンキンズの影に隠れている。”North Point”はマーシャルのdsとラトリッジのsynによる前衛的な小品で、アルバム未発表曲。元ネタはジェンキンズがイアン・カーのニュークリアス時代に書いたナンバーである、”Hazzard Profile”は4つのパートに分かれた組曲で、ホールズワースが縦横無尽に弾きまくる姿がカッコいい。