ゴーゴニ、マーティン&テイラー

ゴーゴニ・マーティン&テイラー
■Gorgoni,Martin & Taylor
ゴーゴニ、マーティン&テイラーの名前を知ったのは、山下達郎の「サウンドストリート」のヤンキービートの特集だった。今聞くとどこがヤンキービートなのかわからないが、アコギの名手アル・ゴーゴニとsswのチップ・テイラーのジャスト・アス(Just Us)のコンビにとレイド・マーティンを加えた3人が、ブッダからデビューしたのは71年。裏方のポップス職人のデビューは例えば、CS&Nのように華やかではなく知る人ぞ知るといった感じだったが、ポップスの魔法が詰まっていた。
これは72年の2枚目。前作がフォークロック寄りだったのに対しここではソフトロック的なイメージ。まるで東のハーパース・ビザールのような"Somethin'About Sunshine"があれば、ハードロックのような派手なgの"That's When I Walk Down"、キャッチーなメロディの"Toly Toly Guyluesha"もある。ハイライトの1つは、ホリーズが歌ってヒットしたゴーゴニ=テイラー作の"I Can't Let Go"でvoの掛け合いがなかなかカッコいいのだ。
手持ちのCDはビリーヴ・イン・マジックの長門さんが解説を書いててこれがまた素晴らしく資料性に満ちている。