コリン・ヘア


■March Hare / Colin Hare
ハニーバスといえば"Do I Still Figure In Your Life"(ジョー・コッカー、イアン・マシューズ、マイク・ダボらのカヴァーあり)が有名なバンド。ヒット曲の"I Can't Let Maggie Go"は未聴だが、Deramに残した唯一のアルバムは、英国産ソフトロックの再評価と共に見直されてきたらしい。中心人物は大半の曲を書き歌ったピート・デロで途中で脱退。67年から参加したコリン・ヘアは、69年の解散まで在籍。71年Penny Farthingからリリースしたソロがこの「March Hare」。アメリカに憧れたイギリスの音は70'sに大きく花開くが、スワンプとはいわないまでも骨太の曲もあるし("For Where Have You Been")、ディランを思わせるようなフォーキーな味わいもあり("Underground Girl","To My Maker")。キンクスあたりを思わせる牧歌的な"Alice"や、マグナ・カルタあたりを思い出す""Just Like Me"もいい。
バックには、ハニーバスのメンバーや後にロックパイルのビリー・ブレムナー(g)の名も見られて意外。Penny Farthingというなんともマイナーなこのレーベルの音源は、日本ではAir Mail Recordingsを通してリリースされている。