NRPS

New Riders of Purple Sage
■New Riders Of Purple Sage
NRPSは、グレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアがデッドの活動とは別にジョン・ドーソン(g,vo)、デヴィッド・ネルソン(g,vo)と結成したカントリー・ロック・バンド。デッドのサポートを務めていたりしたが、デイヴ・トーバート(b)、スペンサー・ドライデン(ds/元ジェファーソン・エアプレイン)を加えた形で71年にColumbiaからデビュー。サボテンをバックにした雲がバンドのロゴをかたどったイラストのジャケットはなかなか可愛らしい。一口でカントリー・ロックと言ってもかなり多様的だが、ガルシアの弾くsteelに代表される、NRPSの音楽は、ストレートなカントリー・ロックから、ややサイケデリックがかった独特の浮遊感を持ったデッド的なものまである。前者の代表が"Henry"であり、後者が"Dirty Business"だ。やはりバンドの要はガルシアのgでエフェクターを使い歪ませる手法は、ポコのラスティ・ヤングに近いものがあるかも。このCDは、3曲のボーナストラックがついていて、どれもフィルモアでのライヴ。ザ・バンドの"Weight"のカヴァーもいいが、ジョー・サウスの"Down In The Boondocks"も素晴らしい。