小島麻由美

セシルのブルース
■セシルのブルース / 小島麻由美
95年の小島麻由美のデビュー盤。シャンソン風でもあり、ジャズ風でもあり、そして何よりもオルタナ世代の「新しさ」が新鮮だった。ジャケットのイラストも含めて大好きな1枚。あっという間に終わってしまうけど、シングルにもなった"恋の極楽特急"(ジャケットは白水社のUブックスの装丁風でニヤリ)ではヴァイブの響きがなんとも楽しいし(恋してると周りが色づいて見えるのだ)、"おしゃべりおしゃべり"では、歌詞がおもしろいし、"ディビ・ドゥビ・ダー"では、セルジュ・ゲンズブールの世界(ちょうど渋谷系とかいって流行ってた)に近いものもある。現在もコンスタントに活動を続けてるけど、やっぱりこのファーストは特別な思い。クアトロで見たライヴはあっと言う間に終わってしまった(MCは「次の曲は〜」のみ)事も思い出す。