Jade

Fly on Strangewings
■Fly On Strangewings / Jade
03年に英Lightning TreeからCD化されたジェイドは、マリアンヌ・シーガル・ウィズ・シルヴァー・ジェイドを正式名称とするらしい、英フォークロック。イギリスのPP&Mと呼ばれてたなんて事がライナー(ベル・アンティークの日本盤CDは高い)にある。紅一点のマリアンヌ(vo)、デイヴ・ウエイト(g,vo)、ロッド・エドワーズ(kb,vo)のトリオで70年に結成され、DJMからデビュー。これが唯一の作品となった。とはいってもCD化されるまでこのグループのことは全く知らなかった。当時の英フォークロックと言うと、フェアポートに代表されるトラッド系の勢力が強く非トラッド系のsswなどは、肩身が狭かったような印象を後になって受けるが、実際のところはどうだったのだろう。バックには、ピート・シアーズ(b〜後に渡米してジェファーソン・スターシップに参加するが、英国時代はロッド・スチュワートのLPに参加)、ジェームズ・リザーランド(g)、ジョン・ウエットン(b)のモーガル・スラッシュ組、ペンタングルのテリー・コックス(ds)、ジェフ・ベック・グループのミック・ウォーラー(ds)らが参加している。英フォークロックといっても見据えた先には、アメリカの風景があって、それほど湿った感じはない。どの曲もマリアンヌの歌声が印象的だが、特にel-violin(ジョン・ハーパー)が活躍する"Manfly"、"Mrs Adams"、タイトル曲の"Fly On Strangewings"、"Amongst Aneomes"がいい。