マザーグース

インディアン・サマー(紙ジャケット仕様)
インディアン・サマー / マザー・グース
去年突然再発されたマザー・グースのファースト(91年に東芝EMIからCD化されたがさして注目されず廃盤となった)だが、金沢を中心に活動していた女性3人組のコーラスグループで、その昔かまやつひろしがやっていたニッポン放送の「ライオン・フォーク・ビレッジ」で、デビュー曲の"とんでるルーシー"を聞いて好きになった事を思い出す。当時よく聞いていた「オールナイト・ニッポン」木曜一部の田畑達志の放送でも"ミュージシャンをやっつけろ"はかかった記憶(ブラウンライスやら南佳孝を教えてくれたのもこの人)。リリースは76年で東芝のエキスプレスから。バックは吉川忠英とラストショーで、村上律(lapsteel)、徳武弘文(g)、松田幸一(harp)をフィーチャーしたカントリー・ロック的な演奏が楽しい。歌詞がある意味今の時代風化してしまっている部分はあるが、メロディのセンス(すべて自作)はいい。どの曲で誰が歌ってるかは、作者のクレジットで想像するしかないけど、京田由美子の歌がいい。"貿易風にさらされて"(シングルヴァージョンは山下達郎arr、ぐっと都会的なかっこよさ)や"少年の木造ランプ"、"メイフラワー号"がいい。くしくもアメリカ建国100年の年だった。76年は。