0617★★★★ソフィーの選択('82英)

監督：アラン・Ｊ・パクラ
主演：メリル・ストリープ、ケヴィン･クライン、ピーター・マクニコル
なんとDVD化されてなかったのだ。80'sの半ば、メリル・ストリープに目覚め（きっかけは「恋におちて」だったかな）、旧作を探しまくったことがあった。まだヴィディオ･デッキを持っておらず、衰退してゆく名画座を上京の折にぴあでピックアップ。これは高田馬場のACTミニシアターで見た。ストリープはこれで最初のアカデミー主演女優賞を受賞。ナチに協力的だった大学教授を父親にもつポーランド人女性と狂気の発作がある男性、作家をめざして南部からNYへやってきた青年の物語。ナチとユダヤ人問題をこの映画でそのさわりを初めて知った気がする。青いトーンの光に揺れながらストリープの延々と続くモノローグは圧巻。最初の橋のシーンとピアノで弾かれるスワニー河の一節のシーンは、昔から好きだった。アラン・Ｊ・パクラという監督は駄作もあるが、これが代表作。次が「パララックス・ヴュー」か｢アラバマ物語」かな。