#11 レイン・イン・ザ・シティー / 鈴木茂&ハックルバック


キャラメル・ママ〜ティン・パン・アレイの活動の中75年に単身渡米して「バンドワゴン」を完成させた鈴木茂が、加川良のバンドにいた田中章弘(b)、林敏明(ds)、そして佐藤博(kb)と結成したのがハックルバック。主にライヴ活動中心で、サンスイのオーディオ・フェアー用に録音された5曲が公式音源として残されているのみ。短命に終わったバンドだが、「バンドワゴン」で試みたファンキーな音が浄化された形でパッケージされたのが、76年にカセットのみでリリースされた「幻のハックル・バック」(後にCD化)。
レイン・イン・ザ・シティー佐藤博作で彼のsyn、kbを大きくフィーチャーしたトロピカルなインスト。こういった作風は鈴木にも影響を与えたが、微妙な志向の違いがバンドの解散を早めたらしい。スキャットは桑名正博。