#12 Paper In The Rain / Cado Belle

ケイドー・ベル(紙ジャケット仕様)
ケイドー・ベルはかつてカド・ベルの名前で紹介されたことがある。その当時(76年)、アンカー・レーベルを持っていた日本コロムビアからのリリースだったけど、ブリティッシュ・ロックなのかディスコなのか、売ろうとした方も困惑していた感じだった。ココモ、アヴェレージ・ホワイト・バンド、ゴンザレスなど米ソウルに強く影響された英パブ系バンドが、こぞって作品をリリースした頃。パブロック=フィールグッズみたいな感覚では、なぜこんなディスコが?という感じだけど、そういった意味ではケイドー・ベルも立派なパブ・ロックだろう。スコットランド出身で、紅一点のマギー・ライリーが後にマイク・オールドフィールドのバンドで歌ったことで知られてるが、ここではそういったフォーク系の要素はなく、キース・オルセンのprodによるファンキーな、というかアメリカのソウルそのまんまな音。
僕には正直辛いけど、このPaper In The Rainはなかなかしっとりとしたバラード。