アサイラム・レコードとその時代(音楽出版社)

ASYLUM RECORDS-アサイラム・レコードとその時代 (CDジャーナルムック)
mixiのNariさんの日記で知ったけど、こんな本が出てたのだ。知ってることが大半なれど、80's、まだネットなんてなかった頃、細々と同じような企画を立ち上げたファンジンにかかわってた身としては、まぶしい内容の本。しかも小倉エージ、北中正和、天辰保文、吉成伸幸、山本智志といったかつてのNMMの重要ライター方々に加え、宇田和弘、小尾隆、さらには能地祐子といったレココレでおなじみの「若手」の方々まで新旧入り乱れた執筆者がうれしい。個人的には水木まり(文章のファンだったのだ)の文章が再び読めただけでも買い(以上敬称略)。
ほぼ完璧なリストは、内容的には非アサイラムなハマーたクリード、または内容も知らなかったシェイカーズ、デック・フェラーまで紹介されており、至れり尽くせり。CDの案内が日本盤のみ(しかも誤植多し)だけだったり、記述も誤りがあったりするところもあるけれど、文句はいうまい。それにしても重要アーティストのところで、10年前はほとんど無名に等しい、幻の人だった、ジュディー・シルが再評価されてるのが今日的視点。あとほとんどのカタログの再発に積極的でない、ワーナー・ミュージック・ジャパン(再発されてるのはWounded Birdを通してだから)の広告が最後の方でしっかりと出ているが、今後ちゃんとやる気を出すという表明なのか?、それとも広告でお茶を濁すつもりなのか(そうだったらタダじゃおかねーぞ、というような怒りはある(^^))?