ソフト・マシーン

■Out-Bloody-Rageous 〜 An Anthology 1967-1973 / Soft Machine
Out-Bloody Rageous an Anthology
05年に出たProbe〜CBS時代の2枚組アンソロジー。マシーンの場合こういうベストは唐突な感じがしてあまり意味がないのだが、かつて出た「Tripple Echo」に入ったきりのデビューシングルのAB面"Feelin' Reelin' Squeelin'/Love Makes Sweet Music"が収められてるのが超貴重。ケヴィン・エアーズ、ロバート・ワイアット、マイク・ラトリッジにデヴィッド・アレンのオリジナルラインナップのサイケデリックな小品。特にB面は素晴らしい。続いて1stから6曲(といってもメドレーの3曲あり)。これと続く2枚目って似てるようで違う。2枚目はあまり聞き込んだ覚えないが、ヒュー・ホッパーの参加によりジャズに傾いてはいるがまだまだサイケのフィールド。片面1曲の世界で、適当なところで切ってタイトルをつけた感じもする。昔は全然わからなかったが「Third」はなかなか素晴らしい。これも片面1曲の都合4曲でこのコンピには後半の2曲をフィーチャー。再評価のきっかけはやはり「Beat Club」での映像だろう。ホーンズ4人を参加させ7人編成となっている。
「4th」は27年ぶりに聞いた。コイケで購入した1枚。とにかくマシーンの音を聞きたかったからで、あの当時は全くなんだかわからない感じだった。ここでは3曲選ばれてるが、"Teeth"はともかく"Kings & Queens"や"Virtually Pt4"はまあまあ。ついにワイアットも抜けた「5th」ではエルトン・ディーンの色がかなり濃いフリー・ジャズなイメージの1枚。"Drop"のような曲はカール・ジェンキンズ時代を思わせてまあまあだけど。「6」は2枚組で1枚がライヴ、1枚がスタジオ。といってもあまり変わりない。ディーンが抜けジェンキンズが参加しミニマル色が出てきた1枚。長いけど美しい(退屈と見る向きもあるが)"The Soft Weed Factor"がおもしろい。ジェンキンズにイニシアティヴが移った、「7」では、ロイ・バビントン(b)、「5」から参加のジョン・マーシャル(ds)にラトリッジというラインナップ。ミニマル色が更に強くなり反復されるメロディーが催眠効果もあるアルバムだが、選ばれた4曲はあまり聴かないB面からだった。

rev-olaのトップページにあった画像。フェイシズとマシーン更にはソーニャ・クリスティーナとはすごい顔ぶれだ。