ディープ・パープル

Singles A's & B's
■The Compact Single A's And B'S
各種ベスト、レア音源を収めたボックスなどがある程度出揃った今このCDの役目は終わった感もあるが、一時期スーパー・レアな音源を集めた貴重盤だったことは事実。93年にリリースされているが、EMIから出たLP版のほうは80'sだった気がする。単純にシングルのA面B面を集めた企画物だけど、今まで見えてこなかったものが見えてきた。このCDはそのAB面のチョイスに、本国では出てなかった音源を加えたもの。それまでLP未収録のシングルといえば、"Emaletta"、"When A Blind Man Cries"、"I'm Alone"くらいだった(ブート「Perks And Tits」で聞けた)けど、シングルのジャケには1期が使われたが、紛れもなく2期の"Hallelujah"が収録されたのは大きい。契約の関係で米盤はワーナーではなくテトラグラマトンだったこともあって、ほとんど紹介されてなかったもの。作者はRoger GreenwayとRoger Cookというバブルガム系のソングライターチームというのも以外だった。あと"Speed King"の謎もここで明らかになった。米盤、日本盤などのこの曲のヴァージョンはeditでオリジナル英国盤は、「24 Carrats」に入ったジャム風のイントロがついたものである、オランダでシングルとなった全くの別のヴァージョン(ここに収録)があったこと。また「Fireball」の中で、"Strange Kind Of Woman"のかわりに英国盤に入っていた"Demon's Eye"や「Burn」から漏れたインスト曲"Coronarias Redig"(どっちも大したことなかったが)もここで初めて聞いた。