moon#3

Grin 1+1
■Moon Tears / Grin
ニルス・ロフグレンのいたグリンは4枚のLPを残しているが、やはりニール・ヤングとのかかわりだろう。一時期クレイジー・ホース(ニールやジャック・ニッチェも含めてのクレイジー・ホースという時期もあった)のメンバーだったこともあるが、グリンの1枚目は彼らが前面的にバックアップ。そこでは青くさいまでのメロディアスなナンバーがあるかと思うとエネルギッシュなロックンロールがあった。この"Moon Tears"は後者のもので、71年の2枚目「1+1」に収められていたもの。その弾け具合にロックンロールの未来を夢見た者もいたろうけど。ソロになってファーストでグリマー・トゥインズに捧げた"Keith Don't Go"という曲があったけど、あれを思い出す。アルバムとしてはこの「1+1」は不満な点も多いのだけど、"Soft Fun"や"Just a Poem"といった胸をかきむしられるようなメロディーの曲をもっと聴きたかった。
      おまけ
さすがにグリンの映像はなかったけど、ニルスのファーストに収められたゴフィン=キング作の"Goin' Back"の動画があった。この曲はバーズが「名うてのバード兄弟」で取り上げ、政治的な題材のものをやりたがったデヴィッド・クロスビーの脱退を引き起こした曰くつきのもの。BBCのOld Grey Whistle Testより。