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■涙の陸上部 / 爆風スランプ
爆風銃とスーパー・スランプが合体して出来た爆風スランプは、後に紅白まで出るほどのポピュラリティーを得たけど、デビュー当時はコミック調の歌詞が印象的だった。当時NHK-FMの「サウンド・ストリート」で渋谷陽一がプッシュしたバンドでもあって、"週刊東京少女A"や"無理だ"を含む、84年のデビュー作「よい」は、よく放送でもかかっていた。サンプラザ中野のスキンヘッドもあの当時は珍しかった気もする。どちらかと言うと笑いをとる歌が多い中、"涙の陸上部"は正統的な十代の青春ソングで、オーソドックスな三連譜のロッカバラードながら切ない歌詞がいい。僕は陸上部でも水泳部でもなかったけど、夏休みの午後の「(日差しや暑さが)永遠に続くような、けど終わってしまうとすごく短い」、けだるい感じがよく出ている気がする。