time#2

MINAKO
■時の中へ / 吉田美奈子
トリオからのデビュー盤「扉の冬」('73)では日本のローラ・ニーロなんて言われた吉田美奈子だけど、75年のRCA移籍第1弾「MINAKO」では、”デビュー”とされトリオ時代がなかったことにされてたのが何となく気に入らない。ペーター佐藤による派手な色合いのジャケットが良くも悪くも印象的だけど、RCA初期の3枚は賛否両論あるものの、後の作品ほどブラックな味わいが少なく、僕にとっては聞きやすい。小坂忠と並んでティン・パン・アレイの重要なシンガーだったこともあって、鈴木茂細野晴臣佐藤博林立夫といったメンバー、更にシュガーベイブから山下達郎伊藤銀次らが参加する一方、クロスオーヴァー系の村上秀一、高水健二、松木恒秀といったPit Inn派(?)も参加している。あくまでも他人のカヴァー(ユーミンの"パラダイスへ"、佐藤博の"レインボー・シー・ライン"そして大瀧詠一の"わたし"がいい)中心だけど、"時の中へ"は数少ないオリジナル。ゴージャスな"週末"といった趣もある。
    おまけ
その「MINAKO」に入った細野曲の"ろっかばいまいべいびい"は「Hosono House」に入った曲だけど、この動画はいつごろのものなのかな?「サウンド・イン・S」?詳しい方教えてくださいな。