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ストーリーズ
■Lookin' For A Friend / David Blue
初期Asylumレーベルの20数枚はSDで始まる規格。これは同レーベルがAtlanticの傘下にあった事を示すものだが、73年末にElektraと合併し、Elektra/Asylumの形で、Warner Communicationsに残るようになった。これはWarner Bros/Reprise、Atlantic/Atco、と並んでの
3大勢力に成長したわけで、デヴィッド・ゲフェンの手腕が評価されたようだ。そのAsylumの第1回リリースは無名の新人、ジュディ・シルのファーストと60'sからヴィレッジ周辺で活動するssw、デイヴィッド・ブルーの「Stories」だった。かつてDavid Cohenの名前でLPを出したこともある人だが、ディランの物真似と「Rolling Stone」周辺ではきびしい評価となっている。それでも訥々とした語り口の「Stories」(かつて東芝音工から「短編集」という日本盤LPが出て以来、ワーナーでは再発されることはなかった。初CD化は独Lineより)は悪くない。アルバムのハイライトは、ライ・クーダーの生slideの入った"The Blues"だけど、トップに収められた"Lookin' For A Friend"も低音の魅力で聞かせるアコースティック・ブルーズ。他の曲だが、ラス・カンケル、ジョニー・バーベイタ(ds)、クリス・エスリッジ(b)、ラルフ・シュケット(org)、リタ・クーリッジ(vo)らが参加。
       おまけ
若き日のデヴィッド・ブルーの姿、映画「Village Voice」より とか。