country#3

Live
■Ride The Country / Poco
イリノイ・スピード・プレスのポール・コットンがジム・メッシーナの後任としてポコに加わったのは、71年の「From The Inside」からだが、リッチー・フューレイの影に隠れてはいたが、ソングライティングの面で早くも大きく貢献している。73年の「A Good Feelin' To Know」に収められた"Ride The Country"は、コットンの代表作ともいえるもの。特にリッチーが辞め、ラスティ・ヤング(steel,vo)、ティモシー・シュミット(b,vo)、ジョージ・グランサム(ds,vo)、コットン(g,vo)のいわゆるFab4時代が好きな身としては、この曲の素晴らしいライヴ・ヴァージョンが入った75年の「Live」も忘れられない。既にEpicを離れABCと契約して「Head Over Heels」を出していたが、契約の問題でEpicから出る事になったいわく付きの物で、74年の11月のツアーから選ばれている。既に円熟の域に達したカントリー・ロック的な演奏だが、緩やか、しなやかでありながら張りのある力強さを感じさせるうねりを持ったラスティーのsteelのソロが素晴らしい。日本のセンチメンタル・シティ・ロマンスの"US・タイムマシーン"はこの曲にインスパイアされた感じだ。ABC時代に予定されオクラ入りした2枚組のライヴが、何年か前に発掘されたが、その「The Last Round Up」も素晴らしい出来。