wind#2

Point of Know Return
■Dust In The Wind / Kansas
日本ではハード・プログレなんて意味不明なキャッチフレーズで紹介されたカンサスは、その名の通りカンザス出身の5人組。元々ブルーズなどの黒人音楽からの影響が少なく、逆にクラシックなどヨーロッパの白人音楽から影響を大きく受けた英国のプログレッシヴ・ロックの人気がアメリカのバンドに与えたものは大きかったようで、75年ごろよりアメリカでも従来のブルーズ系、フォーク・カントリー系、R&B系ではないロックバンドが、いろいろ紹介されるようになった。その筆頭がスティクス、スターキャッスル、カンサスあたりだろう。日本でのデビューは76年の「Leftoverture」あたりだろうが、全米チャート的には77年の「Point Of Know Return」で(ジャケットが少年の夢っぽくて好き!)、タイトル曲に続いてヒットしたのがこの"すべては風の中に"(#6)。ロビー・スタインハードの弾くviolinが良くも悪くもこのバンドを象徴しているが、もの哀しげなviolinの調べはやはりプログレ的だ。
  おまけ
結構古くさい感じのヴィデオ・クリップだった。