don't#3

Rock Of Ages (Remaster) (紙ジャケ)
■Don't Do It / The Band
ザ・バンドの代表作とされる71年のライヴ盤が「Rock Of Ages」だけど、実はそれまでのベスト的な選曲なれど、ハワード・ジョンソン以下のホーンセクションを加えたニュー・アレンジによる「実験的な」ライヴでもある。僕はホーン入りというのが昔も今も結構苦手で、だからザ・バンドのLPの中でも早い時期に買い、何度も好きになろうと繰り返し聞いたにもかかわらず、ビミョー、という評価になっている。リマスターCDでは2枚組(2枚目が悪名高きワトキンズ・グレンでのライヴとされてたものを含んでおり、60'sならともかく、米Capitolのやりかたには呆れ返る)になっていて、2枚組LP時代の音源は1枚のCDに収録。そのオープニングが、マーヴィン・ゲイのカヴァーで、未発表曲だった"Don't Do It"。「ラスト・ワルツ」の映画版でオープニングを飾ったのもこの曲(実はアンコール、ロビー・ロバートソンの"still,there,ha!"(まだいたのかい?)という曲前のMCには旧ミリオン座の暗闇の中シビれたことを思い出す(もう30年近く前の話だ))。ニコレット・ラーソンがデビューLPでも取り上げていた。