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Gene Clark
■One In A Hundred / Gene Clark
バーズを何度も飛び出しては戻ったジーン・クラークは、トラフィックにおけるデイヴ・メイスンのようなタイプだったのかも(自身も才能があるがゆえにマッギン=ウィンウッドと衝突を繰り返す)。70年にレコーディングされた2枚目のソロ「Gene Clark」が何故”White Light”と呼ばれてるのかは知らないが、日本盤LPが77年にキングから出て以来の愛聴盤であることは確か。タジ・マハールのところにいたジェシエド・デイヴィスをプロデューサーに迎え、ざらついた手触りの音に作り上げたのがこのアルバムで、元バーズという音楽とは少し離れたところにある。いわゆるLA産のスワンプロックで、南部志向でありながら洗練された部分も残すスタイル。ゲイリー・マラバー(ds)、クリス・エスリッジ(b)、ベン・シドラン(p)、マイク・アトレー(org)が参加。ジェシエド・デイヴィスのスライドはいくぶん控えめな分、"One In A Hundred"で聞ける荒々しさに涙するのだ。後にアンソロジーの「Flying High」('98)に収められたシングル・ヴァージョン(unreleased mix)となっているが、このアルバムとはまったく別ヴァージョンで、デイヴィスが絡んでたとは思えない従来のジーン節(というかバーズ調)で、次の編集盤「Roadmaster」より。確かオリジナル・バーズによるラインナップだったと記憶する。
  おまけ
若きジーンをどうぞ(バーズのファーストより)クロスビーもマッギンも若いが、クリス・ヒルマンは一度もアップにならない(^^;