J.ガイルズ・バンド

Blow Your Face Out
■Blow Your Face Out / The J.Geils Band
76年に出たJガイルズにとっては2枚目に当たるライヴ。旧邦題は「狼からの一撃」(ちなみに狼とはピーター・ウルフ(vo)のこと)。高校の友人で僕をこの道に導いたKから高校時代に借りたけど、当時はアメリカン・ハードロックの流れで彼も(もちろん僕も)聞いてたと思う。Kはその後ブルーズ、レゲエ、R&Bといわゆる白人ロックからどんどん離れてゆくのだけど、その彼が高校時代に気に入ってたJガイルズのこのライヴを今聞くと、まあストレートな白人R&Bというか、R&Bへのリスペクト満載のロックンロールで、大半がノーザン・ソウルのカヴァーなのだけど、オリジナルと遜色なく収まっている。ライヴのスタイルがロックというよりもソウルのスタイルに近く、ウルフのMCがカッコイイ(後に看板のウルフ脱退でてっきりこのバンドも終わってしまったと思ったら、テクノ時代に呼応した「Freeze Frame」で復活したのにはビックリした)。一番好きなのは、"Lookin' For Love"(僕にとってこの曲は再編スモール・フェイシズなんだけど)から"Houseparty"の流れで、途中にコールされるBlow Your Face Out!がこのライヴのタイトルとなっている。prodはバンドとアラン・ブラゼクそしてビル・シムジク。75年の秋、ボストンとデトロイトでの収録。