song#2

Egg (Reis)
■The Song Of McGuillicudie The Pusillanimous / Egg
後にハットフィールド&ザ・ノースやナショナル・ヘルスでカンタベリー・シーンを代表するkb奏者となったデイヴ・スチュワートだけど、それ以前に組んでいたアーザチェル(スティーヴ・ヒレッジもいた)が発展したものがこのエッグ。スチュワート(kb)、クライヴ・ブルックス(ds)、モント・キャンベル(b,vo)によるトリオで、デラム傘下のノヴァより70年にデビュー。この「Egg」は、多分に実験的な音だけど、メンバーがクラシックを学んではいるけど、それほど頭でっかちな感じはない。ただグリーグストラヴィンスキー、バッハからのモチーフからの引用も多く、当時のトレンドだった「ロックとクラシックの融合」(そんなん融合してどうするのか?という論議はともかく発展途上であったロックが、権威主義のクラシックと対等になることで、ハクを付けようとした、というのが真相だろう)のひとつの形だったんだろう。gを持たない形ながらこのトリオは、"The Song Of 〜"のような曲でも圧倒的なリズムセクションの下、変幻自在に弾きまくる、スチュワートの個性が引き立つ。トーン・ジェネレーターを使った後のプレイはまだあまり聞かれないが・・・