鳥#6

バッド・カンパニー(紙ジャケット仕様)
■Sea Gull / Bad Company
フリー解散後、ポール・ロジャースとサイモン・カークが元モット・ザ・フープルのミック・ラルフス、元クリムゾンのボズ・バレルと組んだいわゆる「スーパーグループ」で、少なくとも74年のデビューの時点では、フリーの流れを組みつつ、もっと大きなセールスをもくろんだメロディアスなハードロックを意識していたようだ。ロジャース末期にはサザン・ロック的な方向にも向かうけれど、デビュー当時はロック・ファッション・バリバリのブリティッシュ・ロック。↓の動画見る感じでは、ロジャースが後年クィーンに加わったことは、ファッションセンス的には何の違和感もなかったわけだ。スタジオ作ではカチッとまとまった感じはあるが、ライヴでは例によってアドリブ満載のロジャース節が聞かれる。ヒット曲"Can't Get Enough"から始まる「Bad Company」のラストを飾る"Sea Gull"はアコースティックなバラードだけど、妙な重さがあって、フォーキーだの、爽やかさだの感じはない。フツーこういう曲はいい意味での息抜きになるのだけど、そういう風に作用せずむしろ緊張を高めた効果を及ぼした感じあり。