鳥#10

Rolling Stones Now
■Little Red Rooster / The Rolling Stones
よく言われる事に、「初期のストーンズの音楽的なリーダーはブライアン・ジョーンズだった」がある。これはバンドの夭逝した(orシーンから消えた)初期メンバーを形容する常套句みたいなものではあるんだけど、ストーンズに限っては、あながちそうともいえない。60'sのロックは、70's以降のロックと違いテクニカルな面では、あまり注目されていなかった。よって名プレイヤーの才能が開花するのは主に70'sに入ってからで、そういった意味では、69年に謎の死を遂げた、ブライアン・ジョーンズの才能が評化されるようになったのは近年だろう。アレクシス・コーナーの下で修行し、ミック・ジャガーキース・リチャーズの前でブルーズ・ナンバーを披露した事や、マディー・ウォーターズのブルーズ曲名からバンド名を決めたいきさつなど、ブルーズ面で初期ストーンズを引っ張って行った部分が近年ようやく知られるようになった。僕もジョーンズのイメージとしては、「marimbaやsitar、melotronを弾く一風変わったストーンズのブロンドのメンバー」が強烈にあったから。
現行の60'sストーンズのCDは、米アブコ編集になっているので、とりあえず「Now」('64)をあげたが、ハウリン・ウルフ作の"Little Red Rooster"は64年の#1(UK)となったヒット曲。このシブいブルーズナンバーが#1になったというのもすごいが、ジョーンズの弾くスライドがなかなか味がある。
   おまけ
Ready Steady Go より