鳥#11

Eternity's Children
■Mrs.Bluebird / Eternity's Children
そろそろ飽きてきたので鳥は最後。bluebirdはその名の通り「青い鳥」だけど、ツグミ科の鳥を指すらしい。ウィングス時代にポール・マッカートニーは"Blackbird"のアンサーソングとして、"Bluebird"を書いたし、バッファロースプリングフィールド時代のスティーヴン・スティルスの名曲"Bluebird"(ボニー・レイット、ジェームズ・ギャング、フックフットらがカヴァー)もあるけど、ソフト・ロックの超名曲といえば、エターニティーズ・チルドレンの"Mrs.Bluebird"。68年に#69まで上がった(レーベルはTower)マイナーヒットだが、注目されたのは90'sに入って日本先導のソフトロック人気から。元々は南部出身の4人組で、チャーリー・リッチのバックをやっていたファントムズを母体としているらしい。紅一点のリンダ・ローリーを含むコーラスの美しさはソフト・サイケといわれるバンドの中にあって突出している。鳥のさえずりで始まる"Mrs.Bluebird"(作者の後にスターバックを結成するブルース・ブラックマンで、この人はバンドの初期のメンバーでもあった)は後半一転して荒々しいファズgが聞かれるが、この辺はprodのキース・オルセン(元ミュージック・マシーン)のセンスか。また共同prodとしてカート・ベッチャーの名前があって、それがこのグループの評価を高める要因ともなった。99年にRev-OlaがCD化するまでまさに幻の存在だったけど、現在ではカナダのみリリースされていた2枚目もこのRev-Ola盤で聞ける。