city#3

アライヴ・オン・アライヴァル(紙ジャケット仕様)
■Big City Cat / Steve Forbert
78年と言う、ssw受難の時期にデビューしたスティーヴ・フォーバートは、ミシシッピ州出身で21歳のときNYにやってきて、書き溜めた曲がほとんどのデビュー作「Alive On Arrival」はCBS傘下のジャズ系のレーベル、ネンペラーからリリース。裏ジャケで判るように、ハーモニカを抱えたアコギの弾き語り中心で、ディラン(もしくは、サミー・ウォーカー)的だった。かのCBGBではジョン・ケイルやトーキング・ヘッズの前座としてステージに立ったこともあったと言うが、NYパンクと、ディラン・スタイルのフォーキーは、実はかなり近いところにあるという事を感じさせる。prodはスティーヴ・バーで彼が連れてきたNYのスタジオ・ミュージシャンがバック。当時雑誌でも良く取り上げられたし、FMでもかかってた気がする。デイヴィッド・サンボーンのsaxのリフがキャッチーな"Big City Cat"は、大都会に驚き、戸惑いを覚えながら興奮し、魅せられる様を、そして故郷を思いながら日々生きてゆく姿をつづった名曲。このアルバムの中では一番親しみやすい。
79年、ジョン・サイモンのprodでリリースした「Jackrabbit Slim」から"Romeo's Tune"がヒット。これはシュープリームスのフローレンス・バラードに捧げられたものだった。