train#2

ジェイムス・ヘンドリックス
■Glory Train / James Hendricks
宇田さんの「West Coast Rock」(DIG)見て買わなかんと早速買った1枚だけど、ちょっと違った。一言でカントリー・ロックといっても、フライング・ブリトウズみたいな真摯なもの、エリア・コードのようなナッシュヴィル産のもの、初期イーグルスやポコみたいなカリフォルニア産、更にポップロック的なニュアンスのある70's半ばのもの、ブルーグラス色の濃いやつまで様々。プライスカードに「カントリー・ロック」と書いてあって、イメージと違うって事はざらなんだけど。宇田さんのライナーでは「レイドバックしたカリフォルニア流カントリー・ロック」とあるが、71年リリースのヘンドリックスの2枚目「James Hendricks」は確かに、リラックスしたカントリー・ポップ。元々ママス&パパスのママ・キャスとデニー・ドハーティー、ラヴィン・スプーンフルのザル・ヤノフスキーとのマグワンプスを組んでた人だけど、ドハーティーの1枚目のようなユルいカントリー・ロックを期待してしまったのだ。
それでもいい曲はある。ストリングスの導入は多少気になるが、"California's Fine"、テンポを早くしたトレインソングの"Glory Train"、ジェームズ・バートン(g)やバディ・エモンズ(steel)(ちなみにリズム隊は、ジェリー・シェフとロン・タット)の繰り出される技に酔う"Ride'em Country"、"Blue Yodel No10"に思わずなごむ。