love#2

カーラ・ボノフ(紙ジャケット仕様)
■Isn't It Always Love / Karla Bonoff
カーラ・ボノフは一般的にはリンダ・ロンシュタットの「Hasten Down The Wind」('76)で3曲("Lose Again"、"Someone To Lay Down Beside Me"、"If He's Ever Near")取り上げられて注目されたsswだけど、70's初めにアンドリュー・ゴールド、ウェンディー・ウォルドマン、ケニー・エドワーズにブリンドルを結成し(90'sに入って再結成)A&Mにシングル1枚残している(prodはルー・アドラー)。このグループはウォルドマンが73年にワーナーからソロデビューして解散。ゴールドとエドワーズはリンダ・ロンシュタットのバンドに参加。その経由で曲をためていた、LAの新進songwriter、カーラが呼ばれる事になるのだけど、75年アサイラムからデビューした、カレン・アレクサンダー*1の1stに、早くも"Isn't It Always Love"が取り上げられ、しかもタイトル曲となっている。おそらくは一番早く取り上げられたカーラ作品だろう。ちなみにこのLPは未CD化で、一部では高い評価だが個人的にはジャケットも含めてさっぱりだった。prodはブリンドルをアドラーに紹介したチャック・プロトキンだったことで実現したもの。
その"恋じゃないかい"は、カーラの77年のデビューLPに収められている。寡作であることを自ら認めているだけあって、リンダに書いた3曲がそのまま収録されてて、歌のうまさ、ドラマティックさは負けてるが、作者ならではの味を見せる。で、この曲は、"I Can't Hold On"と並んでロックンロール色濃いarrとなっていて、なかなかカッコイイ。全く違う切り口でカヴァーして見せたのがニコレット・ラーソンでこれまた秀作の「Nick Of Time」('79)に収録されている。

*1:70's女性sswの3大カレンといえば、カレン・ダルトン、カレン・ベス、カレン・アレクサンダー。個人的にはベスかなあ。