door#2

Home Plate
■Walk Out The Front Door / Bonnie Raitt
ボニー・レイット75年の5枚目(5枚目で本塁というのはおかしい!とおっしゃったのは某hidetoさん)。prodはポール・ロスチャイルドで、初期のブルージーな感じがいい具合に薄まって、これと次の「Sweet Forgiveness」(これで一応最初の成功となる)あたりが一番好き。もちろん2枚目の大傑作はおいといて。当時は自作曲よりもいろんなところから集めてくる、リンダ・ロンシュタット方式。ここではアラン・トゥーサンの有名な"What Do You Want The Boy To Do"(オリジナルのgirlから変更)、オーリーンズの"Good Enough"、デルバート&グレンの"Sugar Mama"、エリック・カズの"I'm Blowin'Away"、リトル・フィートの"Fool Yourself"、サウザーの"Run Like A Thief"が知られたところ。バックもフリーボ(b)、ゲイリー・マラバー(ds/スティーヴ・ミラー・バンド)、ウィル・マクファーレン(g)、ジョン・ホール(g)、ビル・ペイン(kb)とほぼ固定で、これに気の置けない友人たちがゲスト参加。それまでエレキ・スライドは他のgtrに任せていた、ボニーも"Sugar Mama"で、初披露。以後生スライド以上に、エレキ・スライドがフィーチャーされてゆく。
"Walk Out The Front Door"は、マーク・ジョーダン*1とデイヴィッド・リップ・ストックの共作で、彼らが(そしてフリーボが)いたエディソン・エレクトリック・バンド(近年WaterからCD化。物好きやなあ)のレパートリーか(唯一のLPには未収録)。ヴェネッタ・フィールズらのゴスペル風コーラスをバックに、ソウルっぽいファンキーな演奏を聞かせる。
ビル・ペイン(org)、ジョン・ホール(g)をフィーチャーした「No Nukes」でのライヴ。LP化された音源とは別物。違う日か違う回か?

*1:AORシーンで知られるMarcではなく、Markの方。初期のジャクソン・ブラウンやジョー・ウォルシュのステージで共演したkb奏者