■■カプリコン・1('77英米)
監督:ピーター・ハイアムズ
主演:ジェームズ・ブローリン、エリオット・グールド、ハル・ホルブルック
南部レーベルをキャプリコーン(Capricorn)と呼び慣れてるせいで、カプリコンと書くとグリコ・カプリコを思い出してしまう(^^; 有人火星探検ロケットの上陸は、NASAのヤラセだったというなんともショッキングなテーマを扱った謀略サスペンスで、国家権力に疑問を抱く(要するに国がやってる事業はすべて正しいとは限らない、と言う姿勢)作風は、70'sアメリカ映画が最も得意としたテーマではあった。けど長すぎる。あと20分絞ればもっと引き締まったはずだ。真相に近づいた記者のグールドが狙われるシーン(特にブレーキに操作され、高スピードで止まらないカーシーン)はなかなかカッコイイ。また後半のヘリコプターと農薬散布機(操縦してるのはテリー・サヴァラス)とのバトルでは、敵側のヘリを黒ずくめにしてまるで感情を持っているかのようなイメージをかもし出している(「ブルー・サンダー」にも影響を与えた)。他にはサム・ウォーターストン、O・J・シンプソン*1、ブレンダ・ヴァッカロ、カレン・ブラックら。英ITC*2が資本を出してる関係、日本では東宝東和系列で公開。これと「オルカ」が創立50周年記念作品として地方では、二本立てとなった。
Capricorn 1、ITC、2h04