crazy#2

ゴーゴニ・マーティン&テイラー
■You Crazy Girl / Gorgoni Martin & Taylor
アル・ゴーゴニ、トレイド・マーティン&チップ・テイラーの同名の1枚目('72、Buddah)は、ジョニ・ミッチェル風のイラストが印象的なもの。セッション・gtrとして活躍してきたゴーゴニ(prod'erとしてバリー・マンやBJ・トーマスを手がけた)、"Take Me For A Little While"の作者として知られたマーティン(ブッダにソロもある)、"Wild Things"、"Angel Of The Morning"の作者として知られたカントリー系のssw、テイラーのコラボレーションは、CS&N風のアコースティックな音とコーラスなんて紹介されることが多いけど、音楽性はかなり違う。GM&Tのルーツにはドゥ・ワップ、R&Bなど黒人音楽からの影響が濃いが、この1枚目ではあえてそれを隠したのも面白い。テイラーの"You Crazy Girl"(もちろんベストトラック)、"Fuzzy"、マーティンの"Fill In The Last Line"、"I Can't Let Go"(ホリーズがヒットさせた60'sの曲のリメイクでマーティン=ゴーゴニ作)が全く違う個性で面白いのだ。